矯正治療で失敗した方へ

最近、マウスピース矯正を希望する人が増えています。透明で取り外しができ、目立たないため人気があります。しかし、次の問題も出ています。

• 治療しても歯がほとんど動かない
• 予想と異なる歯並び

これはなぜでしょうか？主な理由は次の2つです。

問題１：担当医の診断力
問題２：マウスピースメーカーの品質

それぞれ詳しく説明します。

マウスピース矯正は、歯の移動に合わせて、複数のマウスピースを交換しながら歯を移動させる治療法です。この治療法は、従来のワイヤー矯正よりも、医師の技術や経験、知識があまり問われない方法とされています。デジタル技術を活用した治療でもあります。

ただし、最初の診断や治療の途中での判断は人間によるものであり、経験や知識が必要です。ここで誤った判断をすると、治療期間が延びたり、治療が成功しない場合があります。過去には専門の医師が行っていた矯正治療ですが、マウスピース矯正のデジタル化により、未経験の医師も参入しています。しかし、これが問題を引き起こすこともあるようです。

当院では、矯正治療に精通した医師が担当し、COA5診断システム／i-Teroシステムを導入しています。これにより、診断の質を高め、治療途中での判断を正確に行う体制が整えられています。

マウスピース矯正のメーカーは様々ありますが、その特徴も異なります。

例えば、

• 前歯部のみしか動かせないメーカー
• 適応ケースが限定的なメーカー
• 臨床実績が極端に少ないメーカー
• 安かろう悪かろうのメーカー
• 世界的に評価を得ているメーカー
• 日本で認証されていない材料で製作されているメーカー
• 様々なケースに対応できるメーカー
• 治療精度が高いメーカー／低いメーカー　などなど 臨床実績や技術力、性能などで世界のドクターから評価を受けているメーカーは「インビザライン」やもう1つのメーカーのみです。

「しっかり歯並びを治したい」のであれば、インビザラインを選択することをお勧めします（もちろん、医師の質にも影響されます）。 過去に他のメーカーで失敗された方や再矯正を検討されている方は、インビザラインを扱うクリニックを検討してください。 当院では、「インビザライン」を取り扱っています。

インビザライン社と他メーカーの比較

【注意喚起】

以前は粗悪な材料を使用したマウスピース矯正による治療の精度が低い問題がありましたが、最近では詐欺的な手法で患者を集め、精度の低い治療を行う医院が話題となっています。メーカーの選択も重要ですが、甘い言葉に惑わされることなく、患者自身が適切な医院を見極める目も必要です。

再矯正を検討されている方は「また、何年も治療しなければならないのか・・・」と思われていると思います。しかし、再治療の場合は比較的短期間で終えられるケースが多いです。当院ではもっと治療期間を短くするための取り組みも行っています。それぞれご紹介します。

i-Teroシステム

このシステムを端的にお伝えすると、最初の審査診断を徹底的に精度高く行うことで、ゴールまで最短距離で行けるというものです。 矯正治療は虫歯治療と異なり、途中で方向転換ができます。しかし、それを行ってしまうと無駄に治療期間が延びてしまうため、それを防ぐため最初にしっかりと計画を立案し、ゴールに向けて一直線に進んでいきます。 詳細はこちらをご参照ください。